がんばれ!! わしの括約筋
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太郎吉野
■ 爆裂ウンコ危機一髪！勝利に燃ゆる栄冠は…… ８月某日 朝、家を出る前にトイレ。 「ややゆる」の小さい塊が「コロコロ」と２個ばかり…… こういう日には……つーか、ほぼいつものことなんだけど、駅まで歩いて電車に乗って電車を降りて、歩き始めたちょうどそのころ、決まって「第ニ波」がやってくるのだ。 そしてその「第二波」は、決まってかなり「緊急便」なことが多いのだ…… 用心用心…… 本日は日曜日だが、仕事関係にて大阪へ。 日曜日だし、少し気分を変えたくて、いつもの神戸回りではなく、まずは三田へ出てＪＲ宝塚線で大阪へ。 うまい具合に東西線直通の「快速・木津行き」がやってくる。本日の行き先は、東西線「新福島」駅近くなのだった。 で、その新福島で降りた途端にやってきた。第二波。 訪問先の事務所は、すぐ近くだし、そこまで辿り着いたらウォシュレット備えつけのトイレもあるし……とやや逡巡しつつ改札を出て、やっぱり、少し我慢しよ、と歩き出すが、ふと気が変わってひきかえし、駅員に頼んで改札の中にあるトイレに入れてもらう。 案の定、和式便器だけで、洋式はない。わしは、苦手なのだ、和式は。 しかも東西線、結構新しい駅のくせして、あんまりきれいじゃないぞ、トイレ。 紙もないし…… 「失敗か……」 と、やや暗澹としつつしゃがむと、いきなり、「ボバッ！」と大音響とともに、納豆状のツブツブペースト便が爆裂。 あぶないところであった……と胸なでおろし、鞄に常備の「武富士」のティッシュで処理。 街で配ってるティッシュは、なるべく受けとって常備しておくのが、軟便者のココロエ、とゆーものなのです。 駅を出て、本日の訪問先へ…… ……と、なんということでしょうか!? 本日訪問するはずだった事務所が入っているビルの入口は、固くシャッターが閉ざされているではありませんか！ 試しに電話を入れてみるも、やはり、誰も出ない…… なんてこった…… 「日曜日でも開いてます」つーから、わざわざ今日来たとゆーのに…… とまれ、駅でウンコしといて「良かった……！」と、自分の動物的カンとゆーのか、これは？それに感謝。 ここのトイレが使えないとなると、辺りは事務所しかないような場所で、しかも日曜日、トイレを借りるもままならず、いつかの悲劇を繰り返すところであった。 良かった……本当によかった…… その後、ミナミへ移動。 昼飯は師匠の事務所でマクド。 昼飯食った直後にまた「来る」 本日は師匠不在ゆえ、師匠の仕事場のトイレを借りる（内緒だ）。 ここのトイレは、ウォシュレットゆえお尻にやさしいのだ。 ……が…… またもやの「納豆便」なのだが、「洗浄」中にまたもや催す。 ウォシュレットの水圧で肛門が刺激され、「余便」が出てくる……これも軟便者の宿命だ。 「余便」は、液状。少し、やばいかも…… 腹、少し刺し込みあり。 午後、神戸へ戻ってから事務所でもう一度……またもや「液」だ…… 帰宅後に自宅で再び。液状化はややましになって、ペースト便。 この日は、都合５便。 ■京都の便……（ｂｙべんチャーズ） ８月某日 朝、自宅で第一便。いつもの、やや情けない「ころころ便」。 事務所について第２便。かなり、ゆるい…… 本日は京都へ。 烏丸で阪急電車を降りたとたんに催す。 ちょっと早いな……と思いながらも、余裕で「大丸」へ入り、婦人服売り場の男子トイレへ。 デパートでウンコするには、婦人服売り場の男子用がネライメなのだ。 きれいだし、空いてるし、デパートなら「洋式」率もまた高いのだった。 しかし、かなりゆるい…… こころなし、「液状化」も進んでるような…… 地下鉄で四条から京都へ……と…… またもや、電車降りて改札出たとたんに、ハゲシー刺しこみ…… 近鉄百貨店へダッシュする。 ここは、デパートとは言え、建物はかなり古く、「洋式」率も低いのだが、この際贅沢は敵だ！ 地階のトイレに駈け込む。 途中、天ぷら売り場付近で、やや「湿った、重い」屁が出て、その後も尻に違和感が……濡れてるような…… トイレでは、まっさきにパンツを確認。 無事だった…… 濡れた感触は汗だった…… まずは、良かった…… しかし、「おお、こうしてはおられん」としゃがみこむ。 液である。もはや完全な液。水。 しかもこのとき未だ午前１１時３０分。 なのに、朝からこれで４便目である。 本日はこれからまだ移動も多いのだ…… 「今日のわしは、どうなってしまうのだ……」 便器を流れる水をみつめて、本日の今後を憂えて少し泣く。 用心のために昼飯は、消化に良さそうなうどんにする。 その用心が効を奏したか、危惧した事態は出来せず、その後は順調に、ウンコのことはきれいさっぱり忘れて、京都駅から三条、北大路、北白川、山科と移動。 最後の山科は西野というところから、バスで四条河原町へ戻ることにして、国道一号沿いのバス停へ。 油断してた…… バス停の堅いベンチに座ってる最中に、来てしまったのだった……かなり、きつく…… 慌てて辺りを見まわすも、前は国道、後ろは新幹線の高架、付近には畑ばかり……というとこなのだった、そこは…… 焦りながら、立ちあがった。 とりあえず、後ろの新幹線の高架の裏側に、なにやら町とゆーか集落があるようなので、そこに向かって小股で歩く。 ……と、古ぼけくすんだ「喫茶」という看板目に入り、ギーギー鳴る木のドアを押し開け、飛びこんだ。 先客は一人だけ。 空いた席に鞄を置いて、ぐるり見渡すと、奥に「お手洗い」とガラス戸に赤ペンキで大書したドアが目に入り、カウンターで「ほけ〜〜」と新聞読んでたマスターらしきオッサンに「コーヒー！」とひと言かけてドアを開ける。 に、臭う……すごく…… 「お手洗い」とゆーよりも、「便所」と書いた方がぴったりなそれは、男女大小兼用の汲み取り便所だった…… かなり「キリキリ」した刺しこみの割りには、液状化便が「ちょろ」とだけ…… とっとと便所から出ると、デコラのテーブルには、昔懐かしい肉厚のカップに入った、泥のようなコーヒーが…… 改めて店を見渡すと、まるで「６０年代」のような店だった……と思ったら、先客のオッサンとマスターが話してるのが耳に。 「マスターも、ここで長いなあ、いつからやったっけ？」 「昭和４４年からやから……もう２５年になりますか……」 「ほう、もうそんなになるか……」 まさに「６０年代」の店なのだった……が、マスター、計算違ってる……オッサンも気付けよ…… その後は、神戸まで「無事」だった。 事務所に帰って、またもや「液状」１便。 自宅で夕食後にまた１便……で、都合６便の１日なのだった。 |
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