第５回 続・愛知にて……
Ｒ氏が保育園から戻るともうそこは異常な世界殻刑屋敷となっておった。かわいそうに。真面目に保育園行ったというのにね。え氏は我々の出迎え予定などを優先して何とか保育園を休ませようとしていたが、子供心に嫌な予感がしたんだろうなあ。最初の頃は嫌がっていたらしい保育園もすっかり好きになったんだな、えがった、えがった。
皆さんも部屋にはいると気づいた筈。あ、殻刑に接続してある・・・。そうなのだ。拙者が来た時もこの画面に真っ先に目がいってしまった。で私にも書き込めというから「実況中継したら、なまけもの日記さぼっていいよね」と賛成を仰いだところ、ちっ、誰も手を挙げてくれない。しかも「まーた、さぼろうとしてる」と親分から即突っ込まれてしまったとさ。いいんだ、いいんだ、みんなのほうが文章上手なのに。赤組氏は車中でPDAなるものを取り出して、てきぱきと書き込みしておりやんした。それを尊敬の眼差しで見つめる親分。というわけで私の書き込みが量的に少なかったのはいつものことで人任せにしただけでございます。
諸先輩方の脅迫に負けて恐る恐る書き込みしてると「特打練習してるか？」とぐさっとくる一言がどこからか飛んできたがむしむしころりん。拙者が１行書いている間に美女軍団は１０行は書いておるでしょう。その速さにきをとられてＰＣのほうばかりみてたなまけもの。
え氏の夫殿と誰がた氏を２時３７分に迎えにいくかというかくも恐ろしき話題になり、子供キラーの拙者は当然免除なのかと思いきや、美貌の女帝（永井路子の本）「わらわは嫌じゃ」の一声。命令文つきの立候補（図書委員だって立候補したことないのに・・・）し、駅へ直行。その間に何があったんでしょう。美女軍団のみぞ知る・・・
サングラスをかけたこわいおっさんが近づいてくる。このこぢんまりとしたのどかな駅に全くもって違和感あるなあとびびっていると手を振るではないか。おお、あれがた氏かい。あとで
このサングラスをみて誰かが「やくざ・・・」発言したのもうなづける。いつものようにアマゾンでかでかバッグ。そして何故か拙者の好きな酒＋恐怖の電気ブランをご持参。支援物資がビールばかりなのを知って、拙者がぐいぐい飲める酒がないと恐れ多くも気遣いして下さったようだ。でも、あのバッグの中が怪しいんだよなあ、怖いんだよなあ、近寄りたくないんだな。
あのバッグごと質屋に持っていったら、かなりリッチに飲めるんではないだろうかとしか発想しない現金換金主義ますく。
さあて、た氏登場した途端、０氏血管即ぶちぎれ・・・。（女王様撮影の際は必ず後日メールにて了承をとってくださるよう、拙者から切なるお願いでごじゃる。）しかもあろうことか試写会が始まってしまった。Ｒ氏はこう思ったに違いない。「僕が家にいるときは好きな電車やアンパンマン、ドラえモンのビデオを見せてくれるのに。このおばちゃんたち（もといおねえさま）は
大笑いしながら、おじちゃんをどついたりしながらみてるビデオって一体？？？何がそんなに面白いんやろ、しゃあないな、ますくおばあちゃんに相手してもらおう」
というわけで喜んで２階に緊急避難してＲ氏と線路に電車を走らせて遊ぶなまけもの。いやあ、Ｒ氏がおってほっとしたわい、あんがとＲ君。
５時からＲ氏も一緒に近くの焼鳥屋へ移動。電気ブランを一気飲みしたらしい０氏は当然千鳥足。親分に支えられて歩くのはいいが、「ますくはどこにおんねん！」といちゃもんつけるのはやめてくれー。先頭におるやないか、どうせどうせ（３５＋３５＋７０）pしかないわい、どうせ美女軍団に遮られてみえんかったと言いたいんでしょ。
０氏の真正面に拙者。拙者の隣がえ氏親子。０氏の隣が親分、続いてた氏、赤組氏。皆ビールやのに歩調を乱すごとくモスコミュールを頼む。あれだけビール飲めばもう十分じゃ。
しかし、飲み物がきた途端、「かえろ」とむげな命令が正面からでて、これ以上暴れられても困るのでドリンク交換。（このかりはでかいぞ！）
０氏は時間がないので焦る焦る。Ｒ氏が握手を拒むからである。Ｒ氏はしまいに凍結してしまった。が、しばらくしてからようやくシェイクハンド成功。Ｒ氏、よく頑張りました、よくぞ、勇気を出しましたね。この貴重な恐ろしい体験はいつかきっと役立つからね、でもすぐに忘れたほうがいいと思う。
０氏はさらにおかわりのアルコールドリンクを頼んでやがる。勿論今度は拙者が没収。ユッケを頼んでまた顰蹙をかってしまった、ははは。だってなかなか食べられないし・・・。
新幹線の時間をた氏が調べてくれたにも拘わらず、え氏の夫殿が余裕をもって早目に最寄り駅まで送ったにも拘わらず、新神戸駅停車の新幹線に乗ってないんじゃーー。もっと早く帰せばよかったと時間がたてばたつほど後悔したなまけもの。
台風一過の如く以後はまったりぐったりのほほんと経過したオフ会。乗り換えにちんたらしてた女王は早速怒濤のつっこみを殻刑でうける。予想通り店長がトップでした。賭けときゃよかったよ。（おいおい）テレビの画面は阪神対巨人戦。（逆に言うてしまい、１秒で親分から訂正が入りました）
新潟オフに比べたら全然睡眠不足じゃないのに、台風の衝撃が大きすぎたぜ。た氏はうたたねしていて、上で寝なさいと言われおとなしく就寝。赤組氏が次に戦線離脱。関西組もそれからすぐに就寝。丁度この時間帯殻刑も静かでした。
朝は６時に何故か自然覚醒。老化現象はどこへいっても健在。た氏はその１，２時間前に起きておられました。８時頃美女軍団も起床。シアトルマリナーズ対どこやったっけの試合をテレビ観戦。ＢＳ１がえんえん、イチローが活躍してるからといってシアトルの試合中継するのはねえと鋭い批判もでました。
ＰＣさわってるとえ氏が「戻る」ばっか使うのではなく更新を使うのじゃ」とＰＣ音痴の拙者に教えてくれたのでした。ふはは、初めて使ったぞ、更新君。日記なんざずうずうしくも書き込んでいる割にはちいっともそういうことに詳しくならないまさになまけもの。
Ｒ氏は朝から元気に親分の背中をけ飛ばし、え氏が一言「ますくはいいけど、このお姉さんはやめときなさい」と。うーん、問題発言ですな（笑）いっときますが親分は一度も暴れていませんよ。しかもオフ会では一番あれやこれやと気を遣って下さるお方です。そりゃ、拙者の親分ですから拙者より力はあるでしょうけど。
赤組氏がお化粧なさっているとすり足でＲ氏大接近。ここで出た発言が「顔をつくってる」でしたよね（笑）
居酒屋同様、え氏の夫殿にＳ氏とお留守番して頂き、残り全員でこれまた歩いていける喫茶店でモーニング。入口から壮絶なガーデニング攻撃。階段にもすさまじい量の商品がディスプレイされており、え氏はＲ氏が破壊攻撃に出ないかとひやひや一挙手一投足に目を光らせておりました。おまけにここ水槽で魚まで飼っていた不思議な喫茶店。
シナモンがどばーっとかかったフレンチトーストをみて親分が暴れるかと注目されましたが穏やかな雰囲気のまま時は過ぎてゆく。アイスレモンティーにシロップを一気に入れていると左斜め前方の助教授に「甘いの好きだな」とチェックが入る。そしてじっちゃんますくをしてたので（新潟専門用語）これまたアウトドアが好きなのかととかく突っ込まれてしまう。
Ｒ氏は流石にじっとしていない。ということでえ氏は会話しながらも大変である。しかも裸足で店内探検してる（笑）
昼食時はえ氏がお留守番。拙者はひやしきしめん。後の方は味噌煮込みカツなんとやらだったかな。なんか食べてばっかりのような気がするが美味しかったからよしとする。
で、拙者以外がひきあげることに。Ｒ氏も駅まで同行。皆を見送ってえ氏の家に戻ろうとした時Ｒ氏ぼそっ。「おばあちゃんは帰らないの？」ははは、はよう帰ってほしいわな（苦笑い）
Ｒ氏もお疲れでしたね、とんでもない集団の襲撃をくらって・・・。帰りの車中で既に熟睡モード学園。Ｓ氏もスヤスヤ。こんなとこで騒いだら絶対しばかれると二階で早速漫画を拝読。
まずは「ヤヌスの鏡」人が気持ちよく読書してると恐怖のメールが・・・。しかも件名が「漫画なんか読んどらんと」になってる。む、何故ばれている。え氏だな、さては。あのね、え氏は忙しいんだよと思いつつ、「メールチェックしてほしいそうです、とあるお方が」と伝える。続けて「タッチ」を読む。何回読んでも飽きないなあ。
た氏のどでかいバッグの中に「いつも美空」も入っておりました。ある２カ所のコマを見せて「これはいかんよねえ、こういうことしたら」と動かぬ物的証拠を見せてもらいました。ファンを失望させてはいかんぜよ、あのつく作者さんよ。
赤組氏が赤鬼氏となるところを是非拝見したかったのですが、ま、次のお楽しみということで。
予想外の夕食まで頂くことになり徒歩５分のスーパーにＲ氏、え氏と行く。「少しは体動かした方がいい」と鋭い指摘をえ氏の夫殿にされてしまい、うなだれるなまけもの。こちお氏を思い出すなあ、Ｒ氏も帰り道突然立ち止まり「あ、ありがおる」と叫んでおりました。
夕食時もえんえんえんどれすのＲ氏ご推薦ビデオです。Ｒ氏がビデオばかりみてるのでえ氏はビデオ切断攻撃を繰り返しなんとか食べさせようと悪戦苦闘。え氏曰く「ますくは一生分のアンパンマンみてるねえ」とおっしゃってたがほんとそうだな。電車のビデオみてる時なんか目輝かせて「あ、伊勢志摩ライナー」「あれはアーバンライナー」とことこまかに拙者に説明してくれるのでした。初めて志ん輔なるお方をみました。（ちなみに字幕もでておった）めざせ、Ｑ氏（え、あかんてか）
夕食食べる前だったかなあ、二階でＲ氏がおおおおというようなもの、つまりはえ氏だったら多分みせないだろうというようなものを拙者の目の前に持ってきて、「ね、みてみて」と無邪気にみせてくれてました。純真無垢という熟語が何回も頭の中で蠢いておった名古屋ますくなのだ。
線路に新幹線を走らせて遊んでいて、私が木をいくつかレールの側においてあげるとしまいにはわざとけとばして喜ぶＲ氏。うう、やっぱ、遊ばれてるではないか・・・
夕食後テレビはシンクロナイズドスイミングで日本が金メダルを獲得。え氏の夫殿がＳ氏をあやしながらみておられました。Ｓ氏もかわいい。機嫌がいいときは、惜しげもなく笑顔をみせてくれ、それだけで気持ちが和みますな。我の予想に反してオフ会の間というものＳ氏はとてもおとなしく、あかちゃんなりに不気味な団体が来るのを察知したのでしょう。１回だけですね、大声で泣いたのは。夜中は無論熟睡していて知らないんだが。結構強い力で指をぎゅっと握れるようになってます。Ｓ氏のすべすべの肌に美女軍団は「とりかえろー」と思ったかどうかはやめとこう（笑）
皆缶ビールを持って帰るというのがノルマでしたが心優しきえ氏に拙者は免除していただきました。だって、ビールあんまり飲めないもん（嘘つけと思ってる人、勝負すべし）しかし、風呂上がりには飲みました。これで許して頂こう。
親分たちが帰る時、支援物資の強制配給がありまして、それもこれもえ氏一家だけでは到底消費できないくらい集まったからです。早速親分がとりしきり、分配が始まりました。帰りの手土産まで頂いて・・・ほんまうれしくて涙はでない（笑）
ち氏が選んだ子供服も見せて頂きました。うん、流石ちいさん。（拙者が選んだら、多分、みんな金返せ、ぼけーと発狂されてたことやと思いながら。）
第６回 神戸・大阪オフ会
駅まで歩いてＪＲで三宮へ。
郵便局のＣＤコーナーで大金をおろそうとしたら前のおばさんがつぶやきながら知らない人に教えてもらってるようで後ろには列ができている。なんだかんだいいながら結局窓口へ行くことにしたらしく、後ろの若い兄ちゃんは苛立っていた。
０氏と待ち合わせて待望の「まんよう」へ直行かと思いきや、振り込みにつきあわされるハメに。まるで餌を目の前にぶらさげられて走っている障害物競走だ。その間にメールで吉報が届く。こちお氏に感謝したのはいうまでもない。ほっと一安心して毒舌で０氏と会話を進める。
いざ、まんようへ。首が疲れるほど高い棚。首だけ外してしまいたくなった。期待した割には収穫がなく１冊購入。でもこれで神戸きたときはまた寄るところが増えたなあ。０氏とは趣味が合わないので別行動で本をみる。（というか誰とも拙者は合わない）
１２時烏へ到着。小氏は早速缶ビールを美味しそうに飲んでいました。これがオフ会で勢いつけることになったのではとひそかに思う。山のような援助物資ありがとうございました。ち氏に電話してみると３時半頃になりそうだとのこと。とりあえず周氏を烏においてきぼりにして後からきたひとに東亜の場所を教えるための留守番部隊隊長に勝手に任命する。
拙者の左から親分、ト氏、小氏、周氏、店長、な氏、み氏、ぴ氏、雨氏、女王と主役がくるまでの席順はこうなる。ぴ氏はまたしても遅れて、幹事と補佐役曰く「また道草してるな」と噂されていたのだ。
ト氏と小氏がとばす、とばす。この二人の読書量、ハンパではない。拙者は親分に「会話に入っていけない・・・」と思わずこぼすほどである。ト氏はしょっぱなから禁断の年齢ネタを爆発させて拙者の両隣は時限爆弾に火をつけかねないところであった。ち氏がくるまで「福井」「滋賀」「吹田」と中間報告を受けて最後は「烏のまんまえ」ときいて一同雄叫びと拍手喝采
電話の向こうのち氏は「う、できあがってる」とたじろいだに違いない。東亜でビールがどんどん消化されていくとトイレも殻刑軍団が占拠。東亜の人が呆れて「トイレにえらいようけ人がくる」と拙者につぶやく。そしてトイレに入った途端、む氏から烏にむかっていると電話が入る。疲れてるから無理かなあとがっくりしてたんで喜んで烏へ迎えにいく。殆ど隣なんだがなあ、よく考えると。そしてな氏が帰るという時刻、ち氏到着。ち氏もたくさんお土産を持参してくれておりました。ち氏一家の顔みられただけでそれが何よりの贈り物。
途中、ずうずうしく他のお酒を０氏と近くの酒屋に買いにいく。わがままですみません、東亜様。TWO
DOGS６本と桂花陳酒と周氏リクエストの白ワイン。これで充分やとレジに行ってたらどこからみつけたのやら杏露酒をもってくる０氏。まあいいやとこれも買う。
ち氏との面会をすませるとさっさと寝てしまった周氏。タオルがあんなに似合う中年はそうザラにはいない。み氏とぴ氏はにがうり方面の話で盛り上がる。女王と雨氏はなにやら密談をしておった。店長の話もとぎれることがない。あまりの知識量に０氏も「なんであんなに知ってるの」と拙者に聞く。だからいったではないか。物知りだって。男性軍が盛り上げてくれるのでこちとらチュウハイを飲むだけでよかった。これがあとあと恐ろしい事態をおこすことになる。
会計をしたあたりから記憶喪失となる。からすで記念写真を撮っただあ？しかもち氏をしばいたらしい。阪神電車で親分をエラソーに起こしたらしい。しかもしかもあろうことか数人から代金を没収しときながらうろ覚えだったのだ。全く記憶にございません。嫌だなあ、どこぞの政治家ではないか、これでは。だが、容疑は全面的に認めます。まだなんかこいつは無礼なことしてるぞと証言のある方は一刻も早く殻刑に書くことをお勧めします。
親分とタクシーで福島に行ったのは覚えてる。そのへんから記憶は戻ったのだ。だがまさか、自分が記憶をなくしてるとはこの日は思いもしなかったのだ、ここまでくるとアホという単語を何個並べても足りない・・・
夜の部が始まってすぐ、おばかな拙者は０氏に電話までして会計はどうなったかときいておるのだ。てめえだよ。なまじ夜はしっかと覚えていたから始末が悪い。
拙者の左が炎氏。右が親分。真正面にち氏。ち氏の隣は左右男。夜もト氏は絶好調。京男の話などで盛り上がる。そこは閉店までいたのかな。次はガード下の傘立て事件の店へ移動。あれは本当に拙者か？よおくみてんだ越後の奥方。油断も隙もありゃしない。直そうとしてトロトロしてたのは、酔っていたからです。傘立てをけとばそうとしたわけではないぞ。
ち氏は親分に送って頂き、ぴ氏と炎氏と梅田まで行ってラーメンを食べる。ぴ氏が明日の予定に関して炎氏に質問し、あげくのはてはラーメン屋のおっちゃんが通天閣の近くの観光の穴場を教えて一段と盛り上がる。拙者は無論口をはさみようがなく、楽しくききながら食べていたが半分でダウン。そこをでるときになって初めて帽子がないことに気づく。またかい、己は。
もうどこでなくしたのかもわからん。最終のＪＲがでたあとなんで、タクシーにのる。運転手がようしゃべるおっさんで、「お、ひさしぶりやで西は」と会話がはじまって高速道路に乗るまでノンストップ。拙者があいづちをうてる内容ならまだいいが、バブルでどうのこうのと業界方面の話でいまひとつわかりにくい。高速に入ると黙ってくれたのでつかのまの睡眠をとる
大蔵谷でおりておっちゃんがどっちやときいて目がさめる。かれた声で間違えた方向をさしてしまい、数bすすんで「ごめん、逆やった」と訂正する。帰宅したのが１時半頃ですぐに餌をやって寝る。まだ記憶をなくしたことに気づいてなく、今日は帽子以外ばっちりやとばかな思い違いをしたまま寝たのであった。
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第７回 原チャリ放浪 −日本海へ−
某月水曜日
ぐうたらな朝。食べるもの何もないので海苔をむしゃむしゃ食べながらコナン君を見る。今朝ひらめいた計画にまだ踏み切れないでいる。そんな自分を正当化するがごとく台風情報を見るために公共料金をとる某局にチャンネルを合わせる。ふむ、あのへんは台風の通り道になってないな。どのみちたどり着く頃には雨もやんでるだろう。
昼になってやっと出発の決意。そう、どのみち、今週しかないのだ。来週は親父の職安もあるし、あることが実現するかもしれんというので到底無理だ。再来週になればもう寒くてこっちから願い下げだ。
ちかくのスーパーの喫茶コーナーでハンバーガーとジュースで腹ごしらえ。
１時いよいよ出発。とにかく行けるとこまでいってやる。夏といえど山が近づくと涼しい空気がすうっと吹いてきてなんとも心地よい。丁度良い気温だ。快調に走れたせいか、２県はすいすい通過。が予想もしなかった雨に７時過ぎ遭遇する。大丈夫とたかをくくって合羽をもってこなかったので
たまらずバス停の屋根付きベンチで雨宿り。小雨になったところで第２の故郷の県に入り、夜９時頃旅館のたまり場を通過。この辺でおとなしく宿を決めていれば良かったのだが、なんとはなしに原付をおきづらい状況でしかも高そうなのでやめる。
１０時から１時間オートスナックでコーヒー休憩。座ったまま仮眠とろうとしたがねむることはできず。
その３０分後、のろのろ走ってんのに後ろから速度もあげずに尾行する車に気づく。おなじみの赤ランプがついてなくてまさかと思いつつさらに良い子運転してるととうとう「左に寄せて止まりなさい」とお呼びがかかってしまう。うぎゃうぎゃ、県警だよ。わ、悪いことしてないってば。二人組で近づいてきてテールランプがついてないよと一言。げっ。うわあ点数とられるかと恐怖に怯えているともう一人の愛想悪い方はしっかり「免許証」とだけ発して取り上げようとする。と心配顔の方が「いや、今回はいいから」と止めているのにも拘わらず奪っていく。こおら、返せ、チェックするんじゃない。同僚の発言を無視無視ころりんするなあ。「どこ行くの」と心配顔君がそれでもしっかり「事情聴取やん、これ」と思いながら適当に答えてると「もうすぐ行ったところにビジネスホテルがあるから」と教えてくれて解放される。どうもこの県警にはマークされてるなあと思いつつそこへいく。あかりがついている。なのに玄関は閉まっている、誰もこない。爆竹ならしたろか、うそです、そんなもんもってません。こんなに早くから閉めるな。
ということで予定通りかどうかはともかくひたすら走ることにする。霧がすごい。眼鏡がすぐに霧雨のようなもので曇る。疲労と睡魔が襲う。右手には力が入らなくなってきた。一休みしたいが寒い。２０度にまで下がってきている。
１時Ｐ・Aで４２０円のうどんを食べる。おっちゃん、てんかすのいれものの蓋あけっぱなしやん、見事に湿気ている。ばかすかうどんにいれて喜んでいた私は一体・・・
その後、国道のベンチで横になるも寒くてちょいと休んだだけで諦める。コンビニでホットドリンクを飲む。前に進むしかないのだ。
未明凹凸コンビで行った府に突入し、やればできるじゃんとわけのわからん感動をおぼえながらも休めるファミレスなどを探すも反対車線にばっかりじゃないか。あ、モスやと入口前に喜んでとめたはいいが７時開店とある。え、まだ７時じゃないのかと携帯をみると６時１９分とある。営業中の看板をけとばしたろうかと思いつつ勿論そんな元気はない。
少し走らせるとまたモス発見。がこれは１０時からと書いてある。モスからも締め出しくらうような覚えはないんだが。
そして７時、ガスト発見。敦賀まであと７０キロという表示がでていた。チキンドリアとドリンクバー注文。がドリアは半分残す。２時間そこでぼーっと今日どうするか考える。
サンデー親父だ、ばれずに帰るなら日曜日の７時には家にいなければならない。火曜日は職安で月曜は迎えにいかなければいけないからごまかすとしても月曜が期限だ。約１７時間走ってまだここだ。勉強で徹夜したことない拙者は今日は絶対横になって寝る必要がある。ということは６時間は睡眠で潰れると。まだ目標の半分くらいだ。ううむ、着いたとしてもすぐ引き返さねばならない。ということでここでリターンすることにした。
帰るのはいいがいきなり、ええとどっちだっけ症候群に襲われる。２回行ったり戻ったりしてようやく来た道に復帰。ややこしいんだよ、高速道路に入りそうでさあ。と
地図も読めない女（草思社でしたか）の見苦しい言い訳でした。
１１時頃やっとみつけたバイク屋でランプを交換してもらう。今とりかかってるのがあるから１時間くらいかかるよと言われる。タイヤかえたほうがいいよと言う。広島まで帰るんだけどというと「え、広島？」と。結論。後輪タイヤも交換してもらい、この際だからプラグもみてもらうことに。近くに喫茶店もないしどうやって時間潰せいうんじゃと思いつつジュース飲みながらメールで遊ぶなまけもの。つきあってくれた越後の奥方、どうも助かりました。その分、多大なご心配おかけしました。
６５００円もとられる。絶対くるときパンクしてるでというが、ちゃんと走ってたしなあ、間一髪でとこかい。だが、テールランプがつかないのはなあ、確かにコワイ。
観光する元気も時間もさらさらないので帰りはひたすらブックオフやブックマーケットをはしごする。１枚２５０円のＣＤを３枚を購入。その次はスピードのREAL
LIFE（ビデオ付）を１４５０円でうひひとにやつきながら獲得。がその次に行った店でこれが９５０円で売ってあって血管が半分切れそうになる。
以前寄った宍道湖の側の「日本一大名陣」という店に１２時頃行くとまだそばができとらんといわれ残りの血管も切れそうになる。
で、遅い昼飯はまともなものにしようとトマト＆オニオンというガストをぱくったとしか思えないつくりのファミレスに入る。ハンバーグステーキを頼んだのはいいが一口食べて５０％の血管は完全に切れた。大好きな大根下ろしぽんずソースとあ、合わない。しかもこれ、金出して食べるほどでもない。これなら自分がつくるハンバーグとはいえない形をしたハンバーグの方がまだ口にあう。ここでゆっくりランチの予定が崖崩れとなったことを悲しく思いながらここを去る。
夕方、某奥方に電話して疲れをとる。このＰＨＳ持ち歩く意味殆どない。今回も殆ど電波入らない。
今日は宿を取るぞと気合いいれて探すも鳥の県でもマークされてるんだろうかというようなことが続く。まず、鹿０温泉に行くと満室ですと断られ、次に浜村温泉にたどりついたのはいいがこの辺一帯が浜村温泉というらしくてどこに宿があるのかさっぱりわからん。
今日もまた徹夜かと半ば諦めつつもそのへんを歩いていたおばあちゃんに聞いた宿がなぜかお休み。次にきいてやっとみつけた浜村ビューホテルでも最初いい顔されなかったが「原付はどこにおけばいいですか」と聞き、受付のおっさんが広島ナンバを見て「広島からきたの？」ときいてくれてからはまあまあ愛想がよくなる。でなんとか宿がとれたのはいいがここでも携帯は圏外。
しかも「渡る世間」は１５分もすぎている。９時に間に合うように宿探してたのに、いまいましい。それをみて温泉入りにまた外を歩く元気はないので大浴場へ。風呂からあがると空腹であることに気づくが、入ってきた時点では開いていた１階ロビーの土産屋が閉まっている。でも美味しそうな食べ物がむきだしにおいてある、い、いかん。自販機でアイスクリームとモスコミュールを買い、我慢する。
もうひとつドラマをみて爆睡。翌朝８時出発。こんだけ寝たのに、ねむい。そんなねぼけたままの状態で土産を買う。そしていい天気の中、原付を走らせてようやく気づく。暑くなるのに荷物にもなるのにこの土産すぐに宅配するべきだったと。次の県に入ってからもう一つ土産を買ってそこで一緒に送ってもらう。昨日の失敗にこりて朝も昼もコンビニで立ち食い。夕方５時半頃帰宅。杏露酒２杯、冷酒をコップに少し。９時から爆睡。
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