別冊さかむけ本通り ０４年１０月号
■怒涛の読破録 先月これだけ読みました
ＶＯＬ．２５ ２００４年９月に読んだ本……の巻
先月読んだ 小牧
１１回裏終了時にヤクルトが負けて、優勝決定、
しかし１２回表に広島のなんとか選手の満塁弾で
中日１-５のビハインド。
１２回裏にやっと１点追加して、最後代打川相がふつうに凡退。
それでも、優勝は優勝。
８５年の阪神は引き分けの優勝だった。
９月に読んだ本は下記の９冊。
@グラン・ギニョール城 芦辺拓
A新宿少年探偵団 太田忠司
B物魂（ものだま） 桐生祐狩
C寝ても覚めても本の虫 児玉清
D七回死んだ男 西澤保彦
Eグラスホッパー 伊坂幸太郎
Fさゆり （上） アーサー･ゴールデン
さゆり （下） アーサー･ゴールデン
G沈黙の森 Ｃ．Ｊ．ボックス
@はミステリだが内容は忘れた。
Aは乱歩の少年探偵団を現代に甦らせた、そうだが、
おっさん向きではなかった。
Bは桐生祐狩のらしさが出ていて、まあよかったが人に薦めるような本ではない。
Cは昔内藤陳、今児玉清という感じの面白本おすすめエッセイで、
これを読んで『さゆり』を読みたくなったのです。
児玉清さんには一度お目にかかりたい、と思って、「パネルクイズアタック２５」に応募してしまったぞ。
抽選にあたれば、出場だ。
D山口雅也の『生ける屍の死』があり、これもそういう超常現象ありの
ミステリですね。西澤保彦ファンクラブのイチオシなのだが、私は薦めません。
Eは、こないだ書いたように、よくもアメリカ人が日本の祇園の芸妓の話をこんなに事細かに書いてくれたな、という小説です。京都の女の「いけず」さがたまりません。
Fは、アメリカで評判高かったという、アメリカ人かくありたしというアメリカ人像の描かれた、森林監視員のミステリ。まあ、アメリカ人が正義への意思というか、衝動を強迫神経症的に持っているということがよくわかります。それで、他国へいらん干渉をするのだからな。
９月に読んだ本 えいみ
『古狐が死ぬまで』ジャネット・ドーソン
『グラスホッパー』伊坂幸太郎
『ドリームバスター２』宮部みゆき
『ねこのばば』畠中恵
『ダーク・レディ上下』リチャード・ノース・パタースン
『夜のピクニック』恩田陸
『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 上下』Ｊ．Ｋ．ローリング
『世界の終わり、あるいは始まり』歌野晶午
『アフリカの瞳』帚木蓬生
『ＩＣＯ−霧の城ー』宮部みゆき
『古狐〜』バツイチ私立探偵ジェリシリーズ。再読。
『グラスホッパー』うーん、…微妙。
面白かったし上手いけど…。
『ドリームバスター２』、宮部さんのファンタジーの中ではいちばん好き。
気軽に面白いです。
『ねこのばば』、このシリーズはもう、永遠に続いてほしい（笑）。
病弱で繊細で気持ちのやさしいあたたかい、正義感あふれる若旦那と、その若旦那を思いっきりの盲愛で甘甘に世話をする妖たち。
笑って笑ってほろりとさせて、気持ちがほうっと暖かくなる、お江戸が舞台の「人情妖怪推理帖」シリーズの最新刊。
『ダーク・レディ』、パタースンの政治ミステリ。
パタースンのピカ一とは思えないけど、面白かったです。
『夜のピクニック』、恩田陸は多作だなあ。初期の数冊を除くとほとんど読んでませんが。
この人の「学園もの」、あんまり少女漫画してて。
で、『夜のピクニック』も少女漫画してますけど、これは面白かったです。
さわやかな読後感でした。
『ハリポタ』、シリーズ第五作。
ハリーを楽しみにしている子供たちには、今回のラストはすっきりしないだろうなあ。
早く続編出してあげて〜。
『世界の終わり、あるいは始まり』、２年前の本。出た当時の評判はどうだったんでしょう。
自分の息子（小６）が、小学生誘拐殺人事件に関係しているのではないかという疑惑。
不安を打ち消したくて、こっそり息子の部屋を捜索。
発見してしまう、さまざまの証拠と思しき品々。
しかし、パンドラの箱の話にもっていくのは無理があるぞ。
ラストにややひっかかったとは言うものの、５００ページいっき読みでした。
『アフリカの瞳』、あきらかに南アフリカ共和国と思われる国で、エイズと闘う日本人医師が主人公。
エイズについて知りたくて読んでみました。
『ＩＣＯ』、うーんこれは、もう宮部さんだから読みましたってところかなあ。私、ゲームしないし。
というわけで、先月のイチオシはなんといっても「ねこのばば」であります。
シリーズだけど、これだけ読んでも面白いです。
９月に読んだ本 法螺
「大本営参謀の情報戦記」 堀 栄三 文春文庫
「φは壊れたね」 森 博嗣 講談社ＮＯＶＥＬＳ
「平成愚連艦隊」 羅門 祐人 ＣＯＳＭＯ ＮＯＶＥＬＳ
「大本営参謀の情報戦記」うーん。勉強になります。しかし未だに教訓を教訓としてないなあ。
「φは壊れたね」新しい萌絵シリーズ。この人は一体どこへ行くのだろう。
「平成愚連艦隊」前シリーズ独立愚連艦隊から何年だろう。今回も笑わせてもらいました。しかし、大和が関ヶ原の合戦にねえ。
下旬から「暗黒館の殺人」に突入したので今月は３冊のみ。まあ、雑誌やコミックは読んでますが。
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