別冊さかむけ本通り　０４年１１月号
■怒涛の読破録　先月これだけ読みました
ＶＯＬ．２６　２００４年１０月に読んだ本……の巻

先月読んだ　小牧　

①　暗黒館の殺人　　　　　　綾辻行人
②　ハリウッドは鎮魂歌を奏でる　ヘレン・ノード
③　ナンダロウアヤシゲな日々　南陀楼綾繁
④　ファイナルカントリー　ジェイムズ・クラムリー
⑤　ラストドリーム　　　　　　志水辰夫

「だぼ」という言葉を使ったことはないが、昔友人が「どだぼ」といったのを聞いたことがある。
「だぼ」のさらに上級ですね。

で、先月読んだのは上記５作品、６冊。
少ないね。『じゃりン子チエ』を読み返していたのさ。

①は、まあ、まだ綾辻健在、といったところですね。
しかし、このひとは叙述トリックからはなれられんのか。

②は、エルロイの奥さんの、映画業界が舞台の話。
有名俳優が実名で出てくるが、映画評論家のヒロインによると、トム･クルーズは「歩くコンドーム」だそうで、こんなこと書いていいのかと心配になるくらいだ。
さすがエルロイの奥さんで、けっこう破滅型のノワールですね。

③はこないだ書いたとおり。

④はちょっとしんどかった。

⑤は志水先生の久しぶりの長編。しみじみと、胸に迫る本です。
おっかあをもうちょっとだいじにしてやらねば、などと思わされる話です。中年以上のおっさんは、読むと、心当たりがありまくるはずです。

１０月に読んだ本　えいみ　

『覇者　上下』　ポール・リンゼイ　講談社文庫　再読
『空中ブランコ』奥田英朗　文藝春秋
『殺戮』ポール・リンゼイ　講談社文庫　再読
『目撃』ポール・リンゼイ　講談社文庫　再読
『宿敵』ポール・リンゼイ　講談社文庫　再読
『蛇の形』ミネット・ウォルターズ　創元推理文庫
『中年ちゃらんぽらん』田辺聖子
『鏡をみてはいけません』田辺聖子
『魚は水に　女は家に』田辺聖子

『覇者』、本棚を見てたら眼について、内容をすっかり忘れていたので再読。
勿論読み始めたらすぐ思い出したけど、ラストまで新鮮に読んでしまった。
勿論、この本が面白いのだけど、自分の記憶力のなさに少々あ然。
とはいえ、ポール・リンゼイはやっぱり面白い。

『空中ブランコ』、これこんなに面白い本だったんだ～。『イン・ザ・プール』も是非読まなくては。しかし伊良部先生のイメージが正朗さんになってしまい困る。
性格は全然違うのに。ビジュアルも違うはずなんだけど……ま、多少は似たところがあるか……。
ぶっとんだ医者と看護婦の話は、『さるのおいしゃさんとへびのかんごふさん』を連想。絵本ですけど。

『殺戮』FBI捜査官、命知らずのマイク・デヴリンもの。これも再読。
早く新作がでないかなあ。

『目撃』『宿敵』、勢い余って全部再読のデブリンものなのであった。

田辺聖子氏作品、ブック○フで１００円で購入。
「鏡を～」など、タナベさんの料理満載で楽しい。
そういえば、私がお弁当をつくると必ず「すき焼き煮」をいれるのは、もしかしてタナベさんの影響だな。「お弁当には汁気の多いおかずがおいしい」って出てきたのは何の作品だったかなあ。

『蛇の形』、ミネット・ウォルターズ健在っす。堪能しました！

今日はお山もうちの庭も、一面白い霧にふわふわもわもわと包まれて幻想的だった。
朝霧の中をてくてくと登校していったりょうすけでした。
お日様が出て、今はすっかりお天気ですが、まだ山の裾野はもわもわ～ん。
これからお弁当持ってしんすけと３歳児学級。
お弁当は公園で食べますのだ。

１０月に読んだ本　法螺　

　「暗黒館の殺人　上・下」　綾辻行人　講談社ＮＯＶＥＬＳ

　「興国の楯」　林穣治　歴史群像新書

　「でたまか　霜降暗夜編」　鷹見一幸　スニーカー文庫

　「狩野俊介の記念日」　太田忠司　ＴＯＫＵＭＡＮＯＶＥＬＳ

　「亡国のイージス　上・下」　福井晴敏　講談社文庫

　「銀翼艦隊３」　林穣治　タツの本

　「暗黒館の殺人　上・下」　　惑いの人は一体どうなのよ。説明して欲しいぞ。
　「興国の楯」旧海軍は戦車を作った。本当。旧陸軍は空母を作った。これも本当。そんな訳で、逓信省と陸軍が船舶護衛艦隊を作ったら。という話。

　「でたまか　霜降暗夜編」この人は本を出すペース早い。面白いけど。

　「狩野俊介の記念日」謎自体はあっさりとしているけど好きです。ちょっと泣いたし。歳だな。

　「亡国のイージス　上・下」一部「おや～？」と思う事はあったけど、実に面白かった。しかし丈夫な身体だな。映画は誰がやるんだったっけ。イメージじゃないと思ったんだけど。

「銀翼艦隊３」やはり新兵器が少々登場しても勝てませんのだ。

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