紅い灯からすの 2022年 |
←2021年 | 2023年→ |
夕焼けを背中にひとりかへり道 行く手の踏切カンカンカン
|
||
上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
「行ってきます」の声追うように猫もまた 駆けだす朝の路地気忙しく
|
||
上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
恥といふ荷がまた増えて行く手には それでも晴れ間が垣間見へ
|
||
上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
歓声が戻って春もたけなわで だけども世界は憂えに満ちて
|
||
上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
この道はあの日あの子と帰り道 きらきらお山も光ってました
|
||
上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
のうにんばしざいもくちょうにまっちゃまち 地図では見えぬ川を流れて
|
||
上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
むくもくと夏はいきなりやって来て げんこブンブン居座り続け
|
||
上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
水音はどこかの窓から投げ捨てた 誰かの過去かそれとも未来
|
||
上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
雨上がりふと誰だかの声を聞く 空耳とわかっていても胸騒ぎ
|
||
上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
浮き沈み来る人あれば去る人も 川は流れて陽はまた昇る
|
||
上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
喜びも悲しみも幾年月のにゃんにゃにゃん 今日が暮れればまた明日が来る
|
||
上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
にほのうみ横目に膳所まで逃げきたり きのふのきやうはもはや星霜
|
||
上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
空青く海にきらきら満ち満ちて それでもやっぱり影はどこかに
|
||
上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |