| 紅い灯からすの 2014年 |
| 2013年← | 2015年→ |
めでたさも中くらいと言うたは昔昨今は まるきり「ケ」の日のお正月 元気でな達者でなとすれ違いざま あっち行ってプーこっちでまたポー 一杯のコーヒーからふと立ち昇る 湯気に手をかざしては午前五時
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
裏窓の真下の川を流れてく あれは何の花？いつ捨てた花？ 路地裏を逃げるあんたを蹴飛ばして アホ！と唾かけもうすぐ春です
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
あの横丁あの路地いったいどこだっけかと 途方に暮れてもうすぐ春です あれから幾度も通ったけれどつかのまの 恋だと思ったあれはやっぱり夢だった 夕暮れに見送る電車はなんでか いっつも物悲しくて豆腐屋の喇叭
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
遠い目のあの子の花はなんの花 川の向こうに何見て泣いた？ ぼらぼらといつのまにやら春は来て あんなこんなもみんな昔の夢の中 川底の泥から陽気で浮かんでぷかり 昔恋した女の名前
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
花一輪あの日あのときあの人と 裏窓瀬音空には満月 さりとてとどないもこないもぱぴぷぺぽ かんなんしんくどんがばちょ めにあおば山ほっともっとの海苔弁当 振り向けばそこに10円安のほっかほか
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
懐かしい感じのこの道でばったりりと もう死んでしまったあの人と出遭った 誰かしら居るかと思った境内は 梅雨の晴れ間に幽霊ひとり
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
奇蹟とかじゃなくてもいいからなんとかね とにかくなんとか･･･ね、わかるでしょ？ 「夜間飛行！」と両手を広げ振り向いて あの人が堤防から飛び立って八月
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
さりとても「いざ天王山！」一体今年は どこになるねん夏草だけががざわわざわざわ 夏が来れば思い出す･･･ことが少なくなって ただ風だけが通り過ぎてひまわり ゆく夏は遠い花火と月見草 ふと足もとに誰かの写真
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
山にゐるのは、あれは●●ではないのです 山にゐるのは あれは、蝉ばかり 雨の日の坂の途中のあの家で あの日見たのはあれはまぼろし
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
赤い灯青い灯道頓堀に こぼした涙の忘らりょか 痴れ者の飛び込む水音またやっとるわ 見下ろすグリコの手はでも万歳
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
あの人のヒコーキ落っこっちゃえと 呪いを乗せて11月の風はそよそよ はてさてもどうしたもんだか途方に暮れて ふいに轟々頭上にヒコーキ さりとてもあながちそうともいいきれず それとて栃木さながら神奈川
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
そらそうやそうならそうと言うたなら さよならなんてならんかったに
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
| 2013年← | 2015年→ |