紅い灯からすの 2018年 |
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もういくつ寝るとお正月だがしかし あれはいつの正月だったか思い出せない
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谷間に電車のポーが響いて父ちゃんが 新年号を買うて来てくれやった
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吹く風は冷たいけれどもお日さまは 川面に踊って春のきらきら
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いつからか夏は嫌でイヤで嫌いだが 春はいつでも嬉しいものです
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夏はちっとも嬉しくないが 記憶の夏はいつもきれいだ
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ぽっかりと抜けたお空に浮かんで消える あれは焦燥あれは悔恨
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もういいかいまあだだよって何が「まだ」? 向こうの正面誰かの影が
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雲の行くぽかりぽかりと海峡は 台風去りて夏ぎんぎん
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いくつものバイバイ交わしたこの街で 今日のバイバイあの日の青空
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この先もまだまだそれからその先も 空の向こうの何かを待ってる
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福という駅から電車で幸町へ 名前ばかりがめでたくて秋
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夜明けのうたがどこからか聞こえてきそうな 朝焼け空でからすがカァ
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