| 紅い灯からすの 2019年 |
| ←2018年 | ２０２０年→ |
過去は事実の積み重ね未来は希望で 出来てるらしいがわしらもまだまだ？
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
あの人がもう帰らない電停に ふと影さして雪がちらちら
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
あの人が手を振る橋にわたしは駆けて 風が梅の香運んで春です
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
急ぎ足こけた転んだ大阪は 春爛漫の全治ひと月
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
またこけた泣きっ面に両足骨折 「三度目」なきを星に願って
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
人混みを逃れた小路に不意打ちで 風鈴鳴って立ち尽くす夏
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
坂道を駆けくだる子ら見守りし 瞳も揺れて日傘の白き
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
あの雲を眺めていた夏遠い夏 汗に滲んだ手紙を握って
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
ぷかぷかと空に浮かんだ夢ひとつ 追うて追われて川面の木っ端
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
豆腐屋のラッパ不意を襲って十月が またも真っ赤に暮れてゆく
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
懐かしいはずの街がまるっきし 知らないふりして東京轟々
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |
豆腐屋の喇叭が不意を襲って空寒く またもや今年も暮れてゆく
|
||
| 上に戻る 「文藝からす」トップに戻る |